大人必見!歯科矯正をする事で起こる体への影響

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アナタは自分の歯並びについて考えたことはありますか?

乳歯から始まり、顎の形や生活習慣によって歯並びは変化を繰り返します。

綺麗に並んだ歯を見ると「私もあんなふうになりたい。」そう願い、歯科矯正を考える方も少なくないと思います。

実は、歯科矯正を行うと、歯だけではなく体にも影響があるということを知ってはいますか?

良い影響もあれば、悪い影響も存在します。

これらを、メリット、そしてデメリットとして考え、詳しくまとめました。アドバイス等も載せていますので、歯科矯正をお考えの方、現在矯正中の方も是非参考にしてみて下さい。

1. 歯科矯正とは?

歯科矯正とは?

まず初めに、歯科矯正について簡単にご説明致します。

歯科矯正とは、歯に直接装置をつけるか、または取り外しの装置によって、歯の位置を変えて並べることを指します。

歯に直接装置をつける矯正は、表側、裏側のやり方があり、取り外しの装置は、顎を広げる目的があるので、成人ではなく顎の骨がまだ柔らかい子供に使う事がほとんどです。

今回は、成人向けである歯に直接装置をつける方法について詳しくみていきましょう。

2. 表側矯正と裏側矯正の違い

表側矯正と裏側矯正では、費用から感覚まで違う部分が多く存在します。

2-1. かかる費用

表側矯正は、裏側矯正に比べかかる費用が低く、平均で約70~100万円と言われています。(初診から矯正治療後の保定期間の通院までをふくめた金額)

裏側矯正の費用が高くなる理由としては、材料費や毎回の処置、かかる治療時間があげられます。

2-2. 見た目

昔と違い、今では透明な装置もあります。しかし、気付かれにくい程度なので近づくとすぐに分かります。

表側装置をする方は、見た目に関しては我慢しなければなりません。裏側矯正の場合は、表からは見えません。

2-3. 言葉の発音や滑舌

表側矯正の場合、発音や滑舌にあまり影響はありませんが、舌に直接触れる裏側矯正は、それらが悪くなる傾向にあります。

しかし、慣れれば問題はありません。

仕上がりや完成までにかかる期間、そして虫歯のリスク等に関しては、あまり違いは無いといわれています。

しかし、あくまで表側矯正と裏側矯正で比較した場合の事を指しますので、虫歯のリスクは矯正をしていない人に比べると高くなります。

3. 歯科矯正をする事で起こる体への影響とは?

矯正をすることによる影響

虫歯のリスクを含め、矯正をすると、矯正をしていない人に比べ様々な変化が起こります。

メリット(良い影響)とデメリット(悪い影響)にわけ、みていきましょう。

虫歯に関しての詳しいことは、「虫歯で悩まないために覚えておきたいこと」で詳しく書いております。是非参考にしてみてください。

4. 歯科矯正をするメリット

4-1. 見た目が美しくなる

歯並びは、その人の印象だけでなく性格も変える力を持っています。

歯並びを気にして、笑顔になるのが辛いという方は少なくはありません。

美しい歯並びになり、人前でも堂々と笑える開放感は、自信へと繋がります。その結果、コミュニケーション能力の向上も期待できます。

4-2. 発音や滑舌が良くなる

一般的に“すきっぱ”と呼ばれる歯と歯の間に隙間がある場合や、歯と歯が重なっていたり、外側や内側に歯が倒れていたりすると、呼吸による空気の流れや舌への刺激により、発音または滑舌が悪くなる傾向にあります。

それを矯正により正すことで、空気の流れの変化や発音の際に触れる舌の位置が変わり、滑舌が良くなるといわれております。

4-3. 食事による栄養摂取の向上が期待できる

歯が正しく並ぶ事で、食材を噛み切る、磨り潰すなどの歯の機能がしっかりと行われるようになります。

その為、噛む回数が多くなり、食事を飲み込みやすくなる他、体への栄養の吸収率も高くなり、美容や健康に大きく役立ちます。

4-4. 虫歯になりにくくなる

歯ブラシの毛先が歯の面全体に当たるようになるので、磨き残しが減り、結果として矯正前よりも虫歯になる確率は低くなります。

5. 歯科矯正をするデメリット

5-1. 痛みが発生する

矯正装置により歯を無理矢理動かせるので、処置をした日から約1週間程度は、ズーンとした重い痛みが続きます。

また、唇や舌に装置が当たり、口内炎が出来やすくなります。

《対策》冷たい水や氷を口に含む事で痛みを和らげることができます。

また、口内炎に関しては、専用のワックスを使いましょう。ワックスで装置を覆うことで粘膜との擦れを防ぎ、できにくくなります。

5-2. 硬い食事に気をつけなければいけない

痛みを感じる感覚には個人差がありますが、処置をした日から痛みがなくなるまでの間、白米の米粒ですら噛めないという方もいらっしゃいます。

また、肉や野菜なども硬めのものは装置が外れる原因となりますので、気をつけて食べなければいけません。

氷や飴玉を噛む癖がある場合も、注意が必要です。

《対策》痛みがある間は、お粥やパン、煮物など柔らかい物を食べるようにしましょう。

肉や野菜も小さくして食べる事で、噛みやすくなり消化も良くなります。

5-3. 虫歯になりやすい

装置がつく事で、歯ブラシの入るスペースが減り、動かしづらくなる他、毛先が歯の面に当たりづらくなるので、歯石が出来やすくなったり、虫歯の発生率も高くなります。

更に、歯と歯ぐきの境目の磨き残しが原因で、歯ぐきの腫れが起こり、口臭の原因にも繋がります。

《対策》通常の歯ブラシよりも毛先が小さめな専用のブラシ(タフトブラシ)があります。

それを使う事で歯の面にしっかりと毛先を当てる事が可能となります。装置の形を把握し、一本一本磨くようにしましょう。

また、歯と歯の間は大変虫歯になりやすい場所な為、デンタルフロスを使い、虫歯の発生率を下げるよう心がけましょう。

口臭に関しての詳しいことは、「知っておきたい!気になる口臭の原因とその対策とは?」で詳しく書いております。是非参考にしてみてください。

5-4. 長期間の通院が必要

定期的な通院の他に、装置が外れたなどのトラブルがあった場合はすぐに医院へ行かなければいけません。

矯正中の歯は骨との安定が弱く、大変動きやすいという事が理由としてあげられます。

よって、普段から装置のチェックを行う必要があります。

5-5. 歯の根っこが短くなる

歯が動くことによる現象で、専門用語で歯根収縮といいます。

症状には個人差がありますが、歯根収縮は歯並びが悪い人ほど起こりやすいといわれています。

よって、元々の歯の根っこが短い方や歯周病の人は、歯科矯正には不向きといえます。

気になる方は一度歯科医院で相談してみると良いでしょう。

6. 歯科矯正のメリットはデメリットの後にやってくる

歯科矯正のメリット

もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、矯正によるデメリットは矯正中に起こるもので、メリットは矯正後に体験としてあらわれるものばかりです。

「先に辛い思いばかりしなければいけないのか…。」とガッカリしている方。

少しだけ見方を変えてみてみると、意外と矯正中であっても良いことはあるんですよ。

6-1. ダイエットに効果的

矯正をして体重が落ちたという話を聞いたことはありませんか?

実は、実際によくあることで、思うように食事が摂れないという事は、その分食事の回数や食欲が減るということです。

白米や肉類を勢いよく食べるという食べ方は、カロリーを多く摂取する可能が高く、消化の悪いケースがほとんどです。その結果、脂肪となり体にあらわれます。

矯正をすると、このような食べ方は出来なくなるので、結果的にダイエットとなるわけですね。

6-2. 食べ方に品が生まれる

パンを一口サイズにちぎって食べる、肉や野菜を切って食べるなど、食べ物を小さくし口へ入れるという癖がつく為、食事の姿に品がうまれます。

特に女性であるならば嬉しい効果の1つではないでしょうか?

矯正後の美しい歯並びと加えて、この癖を続ける事によりグッと女性らしくなりますよ。

6-3. 歯の磨き方が上手くなる

矯正中の細かい歯のお手入れは、矯正後にも知識として大変役立ちます。

矯正を経験した方が虫歯になりにくいのは、お手入れの向上も理由の1つに当てはまるということですね。

 まとめ

歯科矯正は行う前と行った後で、その人の見た目や行動による印象、そして性格をも変えてしまう不思議な力をもっています。

結果として、歯だけでなく体にとっても良い歯科矯正。気になった方は、是非一度歯科医院へご相談してみてください。

アナタが変わるキッカケとなるかもしれませんよ?

 

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歯科ペディア

「歯の健康を保つ応援メディア」歯科ペディアです。 歯科医師監修のもと、歯科業界の現場で活躍している方がライターとして記事を執筆、情報を発信しています。
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