口臭治療ってなにするの?治療の流れと口臭の予防法

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人から口臭を指摘されたり、口臭が気になっている方は多くいらっしゃいます。

そんな時、口臭外来という機関があるのをご存知ですか?

口臭の原因はそもそも何なのか。原因をつきとめ、それを治療もしくは予防することが大切です。
今回は、口臭治療って何をするのか?また、考えられる原因は何なのか詳しくお伝えします。

1. 口臭治療とは?

口臭治療っていったい何をするのでしょうか。事前に知っておくことで心の準備が整うのではないでしょうか。

まず、治療の流れを簡単にご説明します。

1-1. 問診

まずは、口臭の悩みを歯医者さんと相談します。
歯科医師から、食生活や生活習慣、既往歴など聞かれるでしょう。

この際、受診した歯医者さんにもよりますが、口臭はとてもデリケートな問題なので個室で行うことが多いかと思いますので、もし心配であれば事前に確認しておくことをおすすめします。

1-2. 検査

専用機器を使用して口臭測定、口腔内検査、尿検査、舌診、唾液検査、などをおこないます。

口臭測定は、それぞれの機関で使っている機械は様々ですが、口臭の程度を数値で表すものです。

1-3. 診断

専用機器の検査の結果から診断を行い説明をされます。

原因と必要に応じた食生活指導など、すぐに治療へと進むか、治療は次回からとなります。

また、「口臭がない」という検査結果も実は多くあります。

本人は、とても気にして悩んでいても周りの人は何も感じていない場合です。

これは、心理的口臭といって自臭症とも言われています。

精神的な問題からくるものですので、この場合、口臭カウンセリングを勧められるでしょう。

1-4. 再診

1から2週間に1度通っておよそ2か月で完治を目指します。

これらの治療は、保険が適応されませんので保険適用外診療となります。

それぞれの機関で価格設定が違いますので事前に料金を確認しておくと安心です。

2. 口臭の原因

口臭の原因

では、口臭の原因にはどのような事が考えられるのでしょうか。

2-1. 病的口臭

口腔内環境もしくは、体の病気が関与している場合です。

しかしこの原因の9割は口腔内が原因と言われています。残りの1割は各医療機関での治療が必要となります。

2-2. 食べ物や飲み物、喫煙によって引き起こされる口臭

アルコールやニンニク、臭いのきつい食べ物が原因で起こっています。

また、喫煙も同様です。これは、ご本人が気をつけることで防ぐ事が出来ます。

2-3. 生理的口臭

起床時や緊張で口の中が乾いてしまっている時などに起こるものです。

これは生理現象でありますので1日中続くわけではありません。

睡眠中は活動している時に比べ唾液の分泌が減ってしまい、緊張時にも同じように口の中が乾いてしまうことで口臭が起こるのです。

起床してから、しっかり歯磨きをしたり、お茶やお水などの水分を取る事で改善されます。

2-4. 心理的口臭

先ほど述べたとおり実際には口臭がないのに本人が感じている場合です。

口臭がしているという不安を取り除くためにも歯医者さんでカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

3. 口腔内環境による原因

では、口臭の原因で多い口腔内環境による原因とはどういったものがあるのでしょうか。

3-1. 歯周病

歯周病は、進行してると歯茎がぶよぶよと腫れて出血します。

また、歯と歯茎の間の歯周ポケットから膿が出てしまうことがあり、それらは口臭の原因になります。

歯磨きやタブレット、洗口剤などはその場の一時しのぎに過ぎません。きちんと原因である歯周病の治療を行うようにしましょう。

治療内容は、歯周病の進行程度にもよりますが、歯石を取る事がメインとなります。

また、歯石を取った後のご自身での歯磨きもとても大切です。

せっかく綺麗になった歯茎にまた汚れがついて歯石になってしまっては逆戻りです。

セルフケアもしっかり行いましょう。

歯周病に関しては、「知っておきたい歯周病の基礎知識!予防に必要な4つの対策」を参考にしてください。

3-2. 虫歯

虫歯の治療も、歯周病と同様で進行の程度によって変わってきますが口臭の原因となるほどだと虫歯はかなり進行している事が考えられます。

歯が虫歯によって溶けて穴があき、その穴に細菌や汚れが繁殖して臭いが発生している場合がほとんどです。

虫歯を取り除いて、詰め物あるいは銀歯などの被せものをするか、神経まで到達するような大きな虫歯の場合は、神経を綺麗に取って根の中の消毒をする治療となります。

根の治療は、治療回数がかかります。

必ず治療が終わるまできっちりと通いましょう。治療と治療の間の期間が長くなるようであれば、必ず歯医者さんと相談することをお勧めします。

虫歯に関しての詳細は、「虫歯の進行度で知る治療内容の詳細と虫歯の予防方法」を参考にしてください。

3-3. 清掃不良による口腔内の汚れ

歯磨きがきちんとできていないことで汚れが蓄積し、それらが発酵してしまうことで臭いの原因となっています。

しっかりと正しいブラッシングを行いましょう。

歯磨きの時間が1分以下という人は、要注意です。

歯はとても複雑な形態をしているのできちんと磨くと5分以上かかってしまうのが普通です。

また、口をゆすぐだけでは、プラーク(歯垢)は取り除くことが出来ません。しっかり歯ブラシの毛先を使ってこすり落とすことで汚れを除去する事ができます。

歯磨きに自信がない、いつもの歯磨きは大丈夫なのかと不安な気持ちがある方は、歯医者さんで歯磨き指導を受けることをお勧めします。

歯医者さん、歯科衛生士さんは、歯磨きのプロです。一度きちんと教わる事でご自身のメンテナンスに自信がつきますよ。

正しい歯磨きに関しての詳細は、「歯科衛生士がやっている虫歯、歯周病にならない歯磨きの方法」も参考にしてください。

4. 口臭を予防しよう

口臭を予防しよう

では上で述べたような事が起こらない為にしっかり口臭を予防をしましょう。

まずは、毎日のセルフケアです。

ご自身の歯磨き方法に自信はありますか?

きちんと磨けているつもりでも、実は汚れが沢山残ってしまっているという事は大いに考えられます。

歯並びは人それぞれです。それぞれの歯並びや口腔内の状況に合わせた歯磨き方法を是非、歯科衛生士さんから習ってください。きっと新たな発見があるはずです。

また、舌は磨いていますか?

実は、舌の汚れも口臭の原因の1つです。舌専用のブラシが市販でありますので、そちらを使ってケアをしましょう。

ゴシゴシ磨きすぎないのがコツです。

1回に綺麗にしようとせず、奥から手前へ2~3回程度優しくなぞる程度で大丈夫です。

それを繰り返すことで綺麗な舌になり、口臭も減ってくるでしょう。

年に1回から2回は定期健診に通いましょう。虫歯も歯周病も、自然治癒することはありません。

早期発見、早期治療をすることで口臭を未然に防ぐ事ができます。

 まとめ

口臭は、ほとんどの場合歯医者さんで治療する事が可能です。

少しでも気になる方はぜひ受診してみてください。

また、今口臭が気になっていない方も将来の口臭予防のために歯医者さんへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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石田かすみ

歯科衛生士
数件のクリニックでの勤務経験あり。歯科衛生士歴7年
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