知っておきたい!気になる口臭の原因とその対策とは?

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「もしかして、私の息臭いかも…。」や「あの人、口臭が凄い…。」など、口の匂いに関する悩みや嫌な経験はありませんか?

日常の生活では、自分の口の匂いを感じる機会はあまりありません。

しかし、風邪の多い寒い季節や花粉の飛ぶ季節になると、マスクをする事で自分の口の匂いを知る方は多いと言われております。

口臭の気になるその原因と対策について詳しくみていきましょう。

1. 口臭に繋がる3つのお口トラブル

口臭に繋がる3つのトラブル

口臭の原因には、食生活や病気・疾患など様々な事が関係してきます。

しかし、その中でも特に理由となるのが、口の中の環境です。

口呼吸の場合、息が外に出るには必ず口の中を通ります。その時、臭いの原因となるトラブルが口の中で起きていると悪臭となって外に出てしまうのです。

口臭の原因となるトラブルには次の3つが大きくあげられます。

1-1. 重度の虫歯

虫歯は、ミュータンスという菌が口の中の酸を利用して、歯の表面を溶かす事で出来ます。

一度溶かされた歯は元には戻らず、放っておくと歯の形態を保てなくなる程に進行します。

ミュータンス菌

ミュータンス菌

【出典】https://ja.wikipedia.org/

元々硬い組織で埋め尽くされている歯は、虫歯になる事で柔らかく変化し、空洞が出来ます。

また、空洞でなくとも、虫歯と虫歯でない健康な部分との境目には必ず隙間が出来ます。

そこには、唾液や磨き残しの歯垢だけでなく、食べカスやチョコレート、アイスクリームなど目には見えない液状のものまで入り込みます。

食べカス程度なら歯磨きをする事でかき出せますが、歯ブラシの毛先すら入り込めない隙間もあり、それが長年放置される事で悪臭を放ちます。

これは、虫歯だけでなく、被せ物や詰め物などの場合も同じです。

また、虫歯が重度の場合、歯にある神経が菌に犯される事によって壊死を起こし、それが悪臭の原因となります。

詳細は、「虫歯で悩まないために覚えておきたいこと」も参考にしてください。

1-2. 歯ぐきの腫れや出血

歯ぐきは体の中でも特殊な組織の一つで、歯のすぐ下にある三日月形の部分は、歯垢が付着し一週間以上経過すると腫れや出血が起こります。

歯垢そのものが菌である為、その部分から出る血液は決して良い血液ではありません。その為、口臭の原因となります。

酷い場合には、熟れ過ぎたトマトのように真っ赤に腫れ、風が当たるだけで出血を起こし、同時に膿が出てきたりもします。

この場合の口臭は、強い独特な臭いとなる為、すぐ側にいなくても匂う事があります。

「あの人の息、キツイ!」と思った経験のある方は、ほぼこの臭いで間違いないでしょう。

歯周病といわれる歯ぐきの疾患の症状の一つに口臭があります。

歯周病は歯肉炎と歯周炎を合わせた専門的な言葉で、歯の周りの組織の炎症とその度合いを表します。

歯肉炎は、歯ぐきのみに症状があり、適切なお手入れをする事により治ります。

それに対し、歯周炎は歯ぐきだけでなく、後々歯を支える骨にまで関わる怖い病気です。歯肉炎が歯周炎へと変化する前に、早めに対処する事をオススメします。

詳細は、「あなたの歯肉は大丈夫?歯肉炎と歯周炎の違いと症状」も参考にしてください。

1-3. 磨き残し

普段のお手入れを歯ブラシのみで済ませている方は要注意です。

歯には表と裏だけでなく、歯と歯が合わさる横の面が、一本の歯につき二箇所存在します。

その面についた歯垢などの汚れは、歯ブラシだけでは落とす事が出来ません。

歯ブラシで落とせる汚れは、全体の半分程度といわれています。

要するに、今まで歯ブラシしか使わなかった方は、残りの半分の汚れを一度も落とす事が出来ていない事になります。

お口の中の状況を考えると、口臭になっても仕方ありません。

口臭を防ぐ、改善する為にも、歯ブラシだけのお手入れはやめましょう。

歯ブラシの毛先が当たらない歯の横の面をお掃除するには、デンタルフロスが必要不可欠です。

糸のようなもので、歯と歯の間に通し、歯の面を擦るように動かします。

持つ部分がついた商品で有名な物が“糸ようじ”です。

デンタルフロスには持つ部分はなく、手に巻きつけて使う物なので使いやすいと感じる方を続けてください。

【クリニカアドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ 18本】

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【出典】http://www.amazon.co.jp/

2. 口臭を防ぐ!その対策とは?

対策として有効なのは、まず“汚れを落とす事”です。

歯垢などの汚れは、口臭に繋がる虫歯や歯周病の原因になるだけではなく、誤嚥(ごえん)することで菌が体内へと入り込み誤嚥性肺炎となり、最悪の場合、命に関わります。

それ程強い菌が、口の中には存在している事を忘れてはいけません。

また、歯磨き粉を大量につけたり、洗口剤や香りのするエチケット剤を食べるなど、口臭を止める方法は沢山ありますが、それはあくまで一時的なものであるという事をご存知になってください。

どんなに良い物であっても、30分もすれば、あなた自身のお口の匂いへと戻ります。

 まとめ

口臭の原因はとても多く、今回とりあげた事以外にも様々な理由・要因が存在します。

しかし、すぐに始められる方法としてお手入れ方法の改善は決して間違いではなく、難しい事でもないはずです。

キレイなお口を維持して、心からの笑顔で気持ちよく人と会話が出来る。そんな生活を送ってください。

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歯科ペディア

「歯の健康を保つ応援メディア」歯科ペディアです。 歯科医師監修のもと、歯科業界の現場で活躍している方がライターとして記事を執筆、情報を発信しています。
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