歯ぎしりで起こる6つの問題!原因とすぐにできる3つの対処法

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睡眠時の食いしばりによって起こる歯ぎしり。

その原因はストレスや噛み合わせが合っていないなど、人によって様々です。

今回は、歯ぎしりで引き起こされる問題や原因、対処法について詳しくまとめました。

是非参考にして頂ければと思います。

1. 歯ぎしりをする事で起こる6つの問題とは

歯ぎしりによって起こる問題

私達の奥歯の噛み合う力というのは、通常時であれば、体重と同じかそれ以上といわれています。

普段の生活の中でおこなう“噛む”という動作では、その力を無意識に1/2~1/4に抑えていますが、睡眠時による歯ぎしりでは抑える事ができないため、場合によっては最大限の力で食いしばっている可能性があります。

歯ぎしりによる影響は、けして口の中だけではなく、長く続けばそれだけ全身にも変化をもたらします。

歯ぎしりによって引き起こされる問題とは一体何なのでしょうか?

1-1. 歯が摩耗していく

歯ぎしりの影響を最も受けるのは、噛み合う歯です。

歯は毎日おこなう歯磨きであっても回数が多すぎると摩耗します。

磨くときの何倍もの力がかかる歯ぎしりでは、当然摩耗するスピードも早く、噛み合わせの面に存在する凸凹が平らになり、神経が露出する危険性もあります。

1-2. 噛み合わせの面が虫歯になりやすくなる

歯の表面に存在するエナメル質が減ると、その内側の象牙質が露出します。

象牙質は、エナメル質よりも柔らかいため、虫歯が発生しやすく、進行速度も早くなります。

象牙質の内側には神経が存在しますが、虫歯の進行がひどい場合は、神経が露出していなくても根管治療が必要になる事もあります。

根管治療に関しての詳細は、「根管治療を行えば安心?知っておきたい!歯の神経の大切さ」でお伝えしております。

1-3. 知覚過敏が起こる

歯が摩耗してエナメル質の量が減少すると、温度差のあるものがしみるなど知覚過敏の症状が起こります。

その段階で噛み合わせの部分に材料を盛るなど適切な処置をおこなえば、歯の摩耗や知覚過敏の症状を止めることができます。

知覚過敏についての詳細は、「歯がしみたり強い痛みに注意!知覚過敏の危険性と適切な対処法」でお伝えしております。

1-4. 顔面や肩、背中の筋肉に緊張が起こる

噛む動作というのは、こめかみ部分や頬、顎など顔面の筋肉が働いています。

歯ぎしりによって強い力が長時間かかると、顔面の筋肉だけでなく、首や肩、背中など顔面の筋肉と繋がる他の筋肉にまで影響し、筋緊張を引き起こします。

1-5. 顎関節症や頭痛、肩こり、背中の痛みの原因になる

歯ぎしり時には上下左右に下顎が動くので、顎を支える顎関節への負担は大きく、顎関節症が発症しやすくなります。

また、顔面や首や肩、背中の筋緊張が原因で、頭痛や背中の痛み、肩こりを引き起こします。

これらの症状を完全に止めるためには、歯ぎしりを防がなくてはなりません。

1-6. 睡眠妨害になる可能性も

一人暮らしであれば問題ありませんが、パートナーと一緒に住んでいる場合、睡眠時の歯ぎしりは相手の睡眠を妨害する可能性があります。

歯ぎしりによって発生する音の大きさには個人差がありますが、けして聞いてて気持ちの良いものではなく、場合によっては音が気になって眠れないという事もあります。

歯ぎしりを改善し、快適な睡眠を手に入れましょう。

2. 歯ぎしりの種類

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは、歯を上下にこすりつける「グライディング」、歯を食いしばる「クレイチング」、歯を鳴らす「タッピング」の3種類に分けられます。

必ず1種類というわけではなく、人によっては3種類全てが当てはまる事もあり、その場合はより歯ぎしりによる症状を悪化させます。

3. 歯ぎしりの原因と対処法

歯ぎしりの原因と対処法

歯ぎしりの原因は、未だはっきりとは解明されていません。

主にストレスが原因とされていますが、不適な噛み合わせや喫煙者に多いともいわれています。

対処法を組み合わせるなど工夫し、1日も早く歯と全身を守りましょう。有効な対処法が以下の3つです。

3-1. 睡眠時にマウスピースを装着する

歯ぎしり防止のマウスピースは、歯科医院で作成が可能です。

完成までに必要な来院日数は2日程度で、上顎用のマウスピースがほとんどです。

薄いタイプと分厚いタイプがありますが、歯科医院によって片方しか取り扱っていない場合もあるので事前に確認をとりましょう。

長期間使用し続けると、マウスピースに穴が開くことがありますが、穴が空いた部分は歯ぎしりの原因である歯を特定できるので、捨てずに歯科医院に持っていき見てもらいましょう。

3-2. バランスのとれた食生活を心がける

ストレスと食生活はとても関連性が高く、バランスのとれた食生活は内臓の働きを正常に保つため、ストレスが溜まりにくくなるといわれています。

特に野菜や魚類にはストレスに良いとされているカルシウムやビタミン等が豊富に含まれています。積極的に摂取するよう心がけましょう。

3-3. 快適な睡眠環境を作る

快適な睡眠を得るには、睡眠時の環境も良いものでなくてはなりません。

リラックス効果のあるアロマやボディークリームを塗ってみましょう。睡眠を阻害する光や音には十分注意しなくてはなりません。

 まとめ

歯ぎしりは、ほとんどが無意識でおこなっている事から、治したくてもすぐに治せるものではありません。

歯の摩耗や全身への悪影響が起こる前に、対処することが大切です。

朝目覚めた時の顎の痛みや、噛み合わせ部分の凸凹の変化があれば、歯ぎしりをしている可能性が十分考えられます。

まずは歯科医院で相談してみましょう。

 

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歯科ペディア

「歯の健康を保つ応援メディア」歯科ペディアです。 歯科医師監修のもと、歯科業界の現場で活躍している方がライターとして記事を執筆、情報を発信しています。
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