役に立つ歯ブラシとデンタルフロスの基礎知識!

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お口の中には様々な細菌が住み着いていて、常に虫歯や歯周病などのリスクにさらされています。

このお口の健康を保つために必要なのが「歯ブラシとデンタルフロス」の知識です。

お口のケアに必要なのは実は特別な薬の使い方や特別な治療法の知識ではなく、毎日の歯磨きです。

適切なお口のケアの方法を身につけて、いつまでも美味しくご飯を食べられるようにしましょう。

1. 落としたいのはプラーク(歯垢)

お口のケアで大切なのは歯の表面に付いたプラーク(歯垢)という汚れです。

プラークはバイオフィルムと呼ばれていて、歯の表面に細菌が作り出した汚れの塊です。

このプラークをいかに減少させるかがお口のケアの基本で、長期間放置をしすぎてプラークが歯石になってしまうと自分個人の力で取り除くのが難しくなってしまいます。

プラークが溜まりやすいのは歯の表面です。

食事をした後にお口の中の細菌がプラークを作り出してしまい、プラークが付着してしまうと自然に剥がれ落ちる事はありません。

粘着力が強いので、自分で歯磨きをしなくては除去ができないのです。

歯石に関しては、「歯周病にならないために/歯の健康を守る歯石除去とは」も参考にしてください。

2. 知っておきたい歯ブラシとデンタルフロスの選び方と使い方!

歯ブラシの正しい選び方

お口のケアの基本は歯ブラシとデンタルフロスの使い方です。

フロスの選び方や使い方なども把握しておくと役に立ちます。

2-1. 歯ブラシの正しい選び方

歯ブラシはプラークを落とすために絶対に必要な道具です。

歯ブラシの優れている点はいつでも持ち運べる事で、この歯ブラシ一つで虫歯や歯周病、口臭などの様々な問題の解決の糸口になります。

歯ブラシは様々な種類が発売されていて、用途に合わせて使い分ける事ができます。

通常の歯ブラシの選び方のポイントはまず、毛の並んでいるヘッドの部分の長さと毛の硬さです。

毛が硬いほどプラークの除去の効率が良く、プラークが適度に落とせるのですが、硬すぎると歯茎を傷つけてしまう事があります。

柔らかい毛先の歯ブラシは歯周病などで歯茎が傷んでいる人に向いている歯ブラシで、痛みをあまり感じずに歯を磨くことができるのが特長です。

ヘッドの長さの目安ですが、一般的に上顎の前歯2本の横幅と同じくらいの長さのヘッドがあれば十分でしょう。

大きいヘッドは効率よくプラークを落とせるのですが、大きすぎると細かい部分が磨けません。

適切なサイズの歯ブラシを選ぶようにしましょう。

歯ブラシの中にはワンタフトブラシといって、タフト(毛束)が一つであるというのが特徴です。

Lapis ワンタフトブラシ パール  やわらかめ・アソート 

ワンタフトブラシ

出典:https://www.amazon.co.jp/

これは奥歯の表面を磨いたりするときに活躍するブラシで、親知らずが生えてきたときや12歳臼歯の奥の部分を綺麗に磨くときに便利な歯ブラシです。

また、歯の矯正をしている人はヘッドの毛が細く小さく密集しているブラシを使って、矯正器具と歯の間の隙間まで磨く必要があります。

歯列矯正は非常に大切な事なのですが、その間に虫歯が起こらないように注意しなくてはならないのです。

歯列矯正に関しては、「歯並びが原因で起こる!お口のトラブルと矯正治療の基礎知識」も参考にしてください。

2-2. 歯ブラシの正しい使い方

歯ブラシを正しく使うコツは持ち方と圧力です。

歯ブラシを持つときには鉛筆を持つように優しく持ち、毛先が広がりすぎないくらいの圧力をかけることがコツです。

一つ一つの歯を丁寧に磨くような気持ちで少しずつ満遍なくお口の中を磨いていきます。

奥歯の噛み合わせ面も、歯ブラシに毛先がやや食い込むくらいの圧力をかけて細く奥歯の噛み合わせの面を磨くことで綺麗な状態を維持できます。

歯の根元を磨くには、歯と歯茎の境目に毛先を約45度くらいの角度で当てて細く歯ブラシを動かすようにしましょう。

歯磨きイメージ写真

無理に力を加えてしまうと歯茎が傷んでしまうので、力の入れすぎには注意しましょう。

前歯の裏側は歯石が付着しやすいので、丁寧に磨く必要があります。

歯ブラシを使って歯の汚れを掻き出すことができるように歯ブラシのヘッドの角を使って磨くようにすると綺麗に磨けます。

歯ブラシの正しい使い方に関しては、「歯科衛生士がやっている虫歯、歯周病にならない歯磨きの方法」も参考にしてください。

2-3. デンタルフロスの選び方と使い方

デンタルフロスの選び方と使い方

デンタルフロスは歯ブラシでは届かない歯の汚れを落としてくれる便利な道具です。

デンタルフロスは細い糸が何本も寄り合わさってできた糸で、ワックスでコーティングされたものが一般的に販売されています。

①デンタルフロスを正しく使うには、まず、デンタルフロスを40cmほど取り出して切ります。

②この後に切ったデンタルフロス一端を片方の中指に2・3回巻きつけ、反対側の方の手の中指にもフロスを巻きつけ、糸の長さが10cmくらい出るようにします。

③こうして指と指の間にある糸をつまんで歯と歯の間や歯と歯茎の間に入れて汚れを綺麗に拭き取ります。

④一つの歯の汚れを取ったら、新たに使用していない綺麗な部分を取り出し、歯と歯茎の間まで綺麗に磨いていきます。

デンタルフロスは歯と歯茎の間を綺麗にしたり、歯ブラシの毛先が届かない部分を磨く事ができます。

このため、歯ブラシだけでなくデンタルフロスも使って歯を磨きましょう。

3. まとめ

定期的な歯科医院でのケアを行うことで、お口のトラブルを大幅に減少させることができます。

歯石の除去やプラークの除去は歯科医院で行われているPMTCという治療を受けると綺麗に取り除くことができます。

歯を磨く器具を使ったプラーク除去により、普段自分一人では磨き残してしまう歯の汚れを取り除くことができるのです。

歯科医院で定期的にお口の状態をチェックしてもらうと、虫歯や歯周病などのお口の異常の早期発見ができます。

歯の病気は早期発見・早期治療により最小限の治療で回復が可能になります。

また、仮に悪くなっていたとしてもその進行をくいとめたり不要な治療を行うことなく症状の安定化を図ることも可能です。

自分の歯を失わずに、より高いQOLの生活を送るためにも、歯科医院と連携したお口の状態の維持を心がけましょう。

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歯科ペディア

「歯の健康を保つ応援メディア」歯科ペディアです。 歯科医師監修のもと、歯科業界の現場で活躍している方がライターとして記事を執筆、情報を発信しています。
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