激痛の危険性!歯を抜いた後のドライソケットの原因と対策

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

あなたはドライソケットを知っていますか?

歯を抜いた後、「暫くたっても痛みが治まらない」または「徐々に痛みが増している」という方はドライソケットの可能性が考えられます。

今回は、ドライソケットがどのようなものか、そして原因と対策について詳しくまとめてみました。

最近抜歯を行った方、これから抜歯予定という方も参考にして頂ければと思います。

1. ドライソケットとは?

ドライソケットとは

ドライソケットとは、抜歯後に出来る穴が何らかの原因で上手く塞がらず、顎骨(がっこつ)が露出した状態が続いてしまい、痛みを伴う症状を指します。

痛みの原因は、露出した顎骨に空気や食べ物等が触れ、そこで細菌による炎症が起こるからといわれています。

最悪の場合、鎮痛剤を飲んでもあまり効果を得られないほどの激痛が発生します。

抜歯後に出来る穴の事を専門用語では「抜歯窩(ばっしか)」といいますが、ドライソケットの主な原因として、抜歯窩に血の塊である血餅(けっぺい)が上手く作られない事があげられます。

2. ドライソケットになる危険性が高くなる!抜歯後の5つの行動

ドライソケットになる危険性が高くなる!

抜歯後のアナタの行動で、ドライソケットのなりやすさは大きく変わってきます。

今現在違和感や痛み等を感じているという方は、以下の項目にいくつ当てはまるかをチェックしてみましょう。

これから抜歯を控えているという方は、これらの行動に十分ご注意下さい。

2-1. 抜歯直後の頻繁なうがい

血餅が形成されるには、抜歯窩に溜まる血液を暫く留めておく必要があります。

抜歯直後の頻繁なうがいは、抜歯窩に溜まった血液が流れてしまい、血餅が形成されるのを妨げる為、良くないとされています。

しっかりと止血が確認できるまでは、清潔なガーゼを噛み続けて、うがいは控えるようにして下さい。

また、止血後の強いうがいも血餅が剥がれてしまう原因となります。1~2日間は軽くゆすぐ程度にしましょう。

2-2. 抜歯窩を舌や指で触る

抜歯窩というのは、言い換えれば“口の中に出来た大きな傷”です。

舌や指で触れる事は、無理矢理傷口に細菌をつける事になり、歯茎や顎骨の炎症を引き起こしやすくします。

また、触れた刺激によって、形成された血餅が剥がれてしまう事もあります。

塞がるまでにかかる時間が延びる原因にもなりますので、気になっても触れないようにしましょう。

2-3. 抜歯前、抜歯後の飲酒

アルコールは血流を促す働きをもっており、抜歯前や抜歯後の飲酒は、血が止まりにくくなる為、良くないとされています。
血が止まりにくいという事は、その分口の中の不快感が強くなるという事でもあります。

頻繁なうがいの原因になるだけでなく、抜歯窩の中でも次から次に出血が起こり、血液が溢れ出てしまうので血餅が上手く形成されません。

過度な運動や長時間のお風呂なども血行を促す要因となりますので、抜歯前、抜歯後は控えてください。

2-4. 喫煙習慣がある

飲酒や過度な運動、長時間のお風呂とは反対に、喫煙の場合は、血流が悪くなります。

原因は、タバコに含まれる成分による血管の収縮反応によるものです。

抜歯後に十分な出血が起こらなければ、血餅の形成がされず、ドライソケットになる危険性を高くします。

喫煙は、歯周病にも深く関係するものであり、体全体にとっても1つもメリットは存在しません。

何らかのトラブルが起こる前に、禁煙なさる事をオススメ致します。

歯周病の詳細は、「放っておくと怖い!歯周病がもたらす人生の落とし穴」でもお伝えしております。

2-5. 抜歯後の念入りな歯磨き

抜歯後であっても、当然歯磨きは必要ではありますが、抜歯窩周辺を磨く際には、歯ブラシの毛先が血餅に触れて剥がれてしまわぬよう、注意しなければなりません。

歯ブラシの毛先に血がつくという事は、抜歯窩周辺に毛先が触れているサインでもあります。

抜歯後2~3日は、抜歯窩周辺は避けて磨くか、清潔なガーゼで周辺を撫でる程度にしましょう。歯磨きでのうがいの強さにも注意が必要です。

3. ドライソケットの可能性を感じたら、すぐ歯科医院へ

ドライソケットになった場合は病院で

ドライソケットになる可能性が最も高い部位は、下顎の親知らずです。

唾液に触れやすく、飲み込みの動作を行う際に最も圧がかかりやすい部位である事から、ドライソケットに大変なりやすいといわれています。

「抜歯窩の中が白っぽい」「抜歯後2~3日たっても痛みが引かない」「不快な臭いを放っている」などは、ドライソケットの特徴である為、心当たりのある場合はすぐに歯科医院で診てもらいましょう。

鎮痛剤や軟膏による薬物治療や、再出血を促す処置を行い、ドライソケットを治す事が出来ます。

4. まとめ

ドライソケットは、自然治癒する事もありますが、細菌感染による顎骨の炎症が酷い場合は、顎骨を削る手術を行わなければいけなくなる大変恐ろしい病気です。

少しの違和感や痛みであっても、2~3日続くようであれば必ず念のため診てもらうようにして下さい。

また、今後抜歯の予定がある方は、ドライソケットにならないよう十分注意して頂ければと思います。

 

The following two tabs change content below.

歯科ペディア

「歯の健康を保つ応援メディア」歯科ペディアです。 歯科医師監修のもと、歯科業界の現場で活躍している方がライターとして記事を執筆、情報を発信しています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

歯に異変を感じたら歯医者さんへ

歯の異変を少しでも感じたり、違和感を感じてそのまま放置していると、あとで症状が進行してしまっているケースがあります。また、虫歯などの自覚症状がある方は結果として大事な歯を失ってしまう危険性も。

そうならない為にも、歯医者さんに相談してみることで、あなたの歯の健康を保つことができます。

まずは、お気軽に歯医者さんへ相談をしてみてください。

歯科医院の検索はWEB検索サイトが便利です。

・全国60000歯科医院の中からおすすめの歯医者さんを検索できる

・WEBから間単にネット予約、事前の電話予約もカンタン

・スマホ対応で自宅近くにある歯医者さんを探せる


歯医者さんを今すぐ検索→

SNSでもご購読できます。